結婚は、長きに渡って幸せの絶頂としての扱いを受け、今でもなお、特に恋愛を経た結婚については「ゴールイン」と呼ばれるなど、その性質についてはそれほど大きく変わっていないと考えられます。この結婚という制度は、非常に不思議な制度です。結婚という制度は、何故か文化を接していない場所であっても、どんな文明でも必ず存在していました。人間とは言え動物であり、子孫を残す衝動があるのだから当然と思われるかもしれません。しかし、そこがむしろおかしいのです。子孫を残す衝動があるのならば、なぜ貞節を重んじ、操を立てるような行為である「結婚」が制度として成り立ったのか、説明がつきません。我々人類は、動物的本能と、人間的理性という2つの全く真逆の性質を、誰もが持っている、ある種の矛盾した生き物であるということが出来ます。例えば、憎くてたまらない相手を殺してしまいたいというのが動物的本能なら、人を殺すのはいけないという倫理観は人間的理性であり、多くの場合は後者が勝利するために自制されることになります。(もちろん、必ずではありませんが)これらの心理は、精神分析学の大家フロイトによって「欲動」と「超自我」として分析され、誰しもが本能と理性を持ち合わせ、無意識のうちに本能は抑制されているという論が立てられました。結婚についても、これと同様のことが言えるでしょう。例えば、人間に「超自我」としての本能への抑圧が無いのならば、わざわざ操など立てず、多くの人との間で子孫を繁栄させていけば良いのです。女性には不可能ですが、男性にはこれが可能なのですから。しかして、そうされないのはやはり理性のなせる所であり、原初のカオス状態からの脱却として、最も大きな役割を果たす部分でも有るのではないでしょうか。そうした結婚制度は、国によって違いこそありますが、必ず法律によって規定されています。ここでは主に日本における結婚に関する法律、あるいは取り決めなどについて、どういったものがあるのかを紹介していきたいと思います。「条件」「義務」「財産」「相続」の4つのルールと、未だ「議論」の尽きない部分について、より詳しく見ていきましょう。
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